剪定バサミや刈り込みバサミは、手入れをしているかどうかで寿命が大きく変わります。高い道具を買っても手入れをしなければ一シーズンで切れ味が落ち、安い道具でも手入れをすれば何年も使えます。基本的な手入れの方法を整理します。
椿油の役割と使い方 ¶
椿油は刃物の錆び防止と潤滑の両方に使います。作業後に刃を乾いた布で拭いてから、椿油を少量含ませた布で刃の表面を薄く撫でるだけで十分です。塗りすぎると次の作業で植物に油が付いてしまうので、量は控えめにしてください。シーズン終わりの保管前には、少し多めに塗っておくと錆びを防げます。刃物専用の精製椿油を使うと、一般的な食用椿油より錆び防止効果が高いです。
砥石の使い方:片刃の研ぎ方 ¶
剪定バサミの刃は多くの場合片刃になっています。研ぐのは刃の表面(斜めに削られている面)だけです。裏面を研ぐと刃の形が崩れるので注意してください。砥石は#400の荒目で形を整えてから、#1000の中目で仕上げます。刃を砥石に当てる角度は、元の刃付けの角度に合わせてください。研ぎ終わったら、刃の裏面に出たバリを砥石の平らな面で軽く取ります。
樹液の固着を防ぐ方法 ¶
樹液が刃に固着すると、切れ味が落ちるだけでなく、次の植物に樹液が移って病気の原因になることがあります。作業中に樹液が付いたら、その都度アルコールを含ませた布で拭くのが理想的です。固まってしまった樹液は、アルコールを含ませた布を当てて数分置いてから拭き取ると落ちやすいです。砥石で研ぐ前に必ず樹液を落としてください。砥石が目詰まりします。
保管場所と湿気対策 ¶
刃物の大敵は湿気です。湿気の多い場所に保管すると、椿油を塗っていても一シーズンで錆びが出ることがあります。保管場所は風通しの良い乾燥した場所を選んでください。屋外の物置に保管する場合は、シリカゲルの乾燥剤を一緒に入れておくと効果的です。グローブは革製の場合、直射日光が当たる場所に保管すると硬化するので、日陰で保管してください。
道具の手入れは、一度習慣にしてしまえば大した手間ではありません。使い方ガイドの記事一覧にも手入れ関連の記事を載せていますので、参考にしてください。